北欧の美しい椅子
2026.07.09
北欧の美しい椅子
一脚の椅子が、部屋の空気を変えることがあります。デザイナーの哲学や時代背景が宿った北欧チェアは、座るための道具でありながら、静かに空間の質を底上げしてくれる存在。今回は、そんな北欧デザインを代表する椅子たちをご紹介します。
Grand Prix Chair
アルネ・ヤコブセン / 1957 / Fritz Hansen
一枚の成形合板から、あの伸びやかなY字の背もたれが生まれる。無駄のない曲線に、木の温度がそのまま残る一脚です。積み重ねができる軽やかさも魅力。
ホーンバックチェア
牛の角を思わせる、おおらかな曲線の背もたれ
細身のスチール脚に、ゆったりと弧を描く木製の背もたれをのせて。軽さと存在感が同居する、ダイニングのアクセントになる一脚です。
Ant Chair
アルネ・ヤコブセン / 1952 / Fritz Hansen
「アリのような」と呼ばれる、くびれたシルエットが印象的。一枚板から成形された背と座面は軽く、持ち運びやすさも兼ね備えています。
Ant Chair
ダイニングに並べて
同じ椅子でも、並べる本数や色によって表情が変わります。丸いテーブルに寄り添うように、すっと並んだ姿。
Drop Chair
アルネ・ヤコブセン / 1958 / Fritz Hansen
コペンハーゲンのホテルのために設計された、雫のようなフォルム。丸みを帯びたシルエットが、空間にやわらかな印象を添えてくれます。
Series 7 (Seven Chair)
アルネ・ヤコブセン / 1955 / Fritz Hansen
世界で最も多く生産された椅子のひとつ。背から座面へと流れるようなラインは、どんなテーブルにも馴染む懐の深さがあります。
Horse Shoe Chair
蹄鉄のように丸く回り込む背もたれ
背もたれから肘掛けへ、途切れることなく続く曲線。焦げ茶の木の質感と黒い革座面のコントラストが、静かな存在感を放ちます。
Wishbone Chair (Y Chair)
ハンス・J・ウェグナー / 1949 / Carl Hansen & Søn
背もたれのYの字から「Y Chair」の愛称で親しまれる、北欧デザインの定番。ペーパーコードの座面が、軽やかさと座り心地の良さを両立させています。
Shoemaker Stool
15世紀から続くデンマークの伝統的な三本脚スツール
起源は牛の乳搾りに使われた道具といわれ、後に靴職人たちが座り続けたことで座面に丸みが生まれたのだそう。サイズ違いで並べても愛らしい佇まいです。
Colonial Chair
オーレ・ヴァンシャー / 1949 / PP Møbler
伝統的な様式に、モダンな感性を重ねたラウンジチェア。オットマンと合わせれば、一日の終わりにゆっくりと足を伸ばせる特等席になります。